出雲神話モニュメント「八束水津野命の国引き」

出雲神話モニュメント「八束水津野命の国引き」

出雲神話モニュメント「八束水臣津野命の国引き」

NPO法人シャーネ・エレーテ今市では、出雲神話ロード構想にもとづく神話モニュメントの6作目を、「出雲の春はひなめぐり」のイベントに併せて、出雲市くにびき中央通りに設置し、平成28年4月2日の記念式典内で除幕式を行いました。

設置したモニュメントは御影石の台座に乗るブロンズ像。八束水臣津野命(ヤツカミズオミヅヌノミコト)とは国引きの神様の名前です。八束水臣津野命が切り分けた国に綱を掛け引いている場面の像です。題名は『八束水臣津野命の国引き』です。

出雲神話モニュメント『八束水臣津野命の国引き』2

デザイン図
上図は、八束水臣津野命が切り分けた国に綱を掛け、引いている場面の原型デッサン 作者は藤田丈先生

『八束水臣津野命の国引き』

出雲神話の中で広く知られている神様といえば、スサノオノミコトとオオクニヌシノミコトですが、もう一人、神名の知名度はありませんが「国引きの神様」として広く知られている方がおられます。その名は八束水臣津野命(ヤツカミズオミヅヌノミコト)といいます。八束水臣津野命は「八雲立つ出雲の国は幅の狭い布のような国であるぞ。国を作って縫いつけることにしよう。」とおっしゃって、他国から余った国を切り離し、強い綱をかけ、手繰り寄せ・手繰り寄せ、河船を引くようにもそろ・もそろと、国来・国来(くにこ・くにこ)と言い、引いてきて縫い付けていきました。出雲国風土記の中で、太字の言葉のようにリズミカルに繰り返されて書かれている表現が特徴的です。合わせて4つの国を引き、縫い付け、出来た国が島根半島すべてとなるので、そのスケールの大きさに驚かされます。

NPO法人シャーネエ・レーテ今市


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